ご葬儀の場では、故人の枕元や祭壇に「ご飯」や「団子」をお供えすることがあります。静かに添えられたそれらは、亡き人の旅立ちを見守るための、古くから伝わる大切な作法です。

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枕飯(まくらめし)とは
ご逝去の直後、故人の枕元に供える「枕飯」は、生前に使用していた茶碗に白いご飯を山盛りに盛り、その中央に箸を垂直に立てて供えます。この特別な形は、日常の食事とは異なる、故人への最後の供物であることを表しています。
箸を立てることには、「あの世とこの世を橋(箸)渡しする」という意味合いがあり、故人が安らかに旅立てるよう願う心が込められています。また、現世との別れを象徴する仕草としても、広く知られています。

団子を供える意味
団子もまた、故人の旅立ちを支える供物のひとつです。地域や宗教、宗派によって供え方や数に違いはありますが、特に六個の団子を用いる形式は、「六道(ろくどう)」を表し、故人が六つの迷いの世界を越えて極楽浄土へと導かれるよう祈りを込める意味があります。
この団子は、あの世への旅の途中に必要な糧とされ、昔から多くのご家庭で大切にされてきた風習です。素材や形、大きさなども地域によってさまざまで、それぞれの文化や信仰に根差した供え物です。
故人への想いをかたちに
枕飯や団子の供え方には、明確な全国共通の決まりがあるわけではなく、地域の風習や宗教・宗派によってさまざまな形が見られます。大切なのは、故人の安らかな旅立ちを願い、ご遺族が心を込めて供えるという姿勢です。
葬儀の形式が多様化する現代においても、こうした習わしが静かに受け継がれているのは、日本人が大切にしてきた「祈りの心」が今も生きている証といえるでしょう。
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