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日本各地のお盆は、旧暦や地域の習慣、交通事情や宗教行事の影響を受けて多彩に形を変えます。ここでは、「お盆の時期にあわせて各地で開かれる催し」を中心に、古来から歴史的文化が色濃い西日本地域ならではの雰囲気や見どころを紹介します。

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京王メモリアル コラム編集チーム
葬儀・法要に関する雑学・基礎知識から専門領域にもいたる記事を、ホールマネージャー含む9人のチーム体制で執筆しています。
メンバーの中には業界歴20年以上を誇る大ベテランも在籍。
厚生労働省認定葬祭ディレクターたちが葬儀・法要に関しての様々な情報を発信いたします。
イメージとしては全国で広く親しまれている「盆踊り」です。
浴衣姿で輪になり太鼓や笛のリズムに合わせて踊る光景は、お盆の象徴といっても過言ではありません。盆踊りは、起源や形式が地域ごとに異なり、櫓の周りに人が集まるタイプもあれば、商店街の路上を踊りながら進むタイプもあります。中でも“夜の涼しさ”が手伝って、家族連れや観光客が自然に混ざり合えるのが魅力です。浴衣で参加する人も多く、見物する側も受け身になりすぎず会場の一体感を味わえる催しです。

また、山や盆地の暮らしと結びつくのが、地域独自の「送り火」「迎え火」「地蔵盆」などです。子どもも参加できる地域の“日常の延長にあるお盆”を感じやすいのが特徴です。いわば、お盆を特別な行事としてだけでなく、子どもたちの記憶に残る経験として刻む場にもなっています。

お盆の核は、先祖の霊を迎え、送り、供養すること。けれどもそのプロセスはただ家の中で完結するものではなく、地域の祭りや行事として街全体に広がる場合も多いのが日本の特徴です。時期の目安としては一般的に8月13日〜16日(地域によって前後)にあたり、帰省シーズンと重なるため催しは人の温度が高い季節に花開きます。
以下、代表的な例を見ていきましょう。
お盆には「江州音頭」を中心とした盆踊りが有名です。地域ごとに櫓を立て夜遅くまで踊る風習があります。琵琶湖周辺では灯篭流しも行われます。
代表的な行事は「五山の送り火」で「大」「妙法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」の火を山に灯し先祖の霊を送ります。
太鼓や生演奏に合わせて大規模な踊りが繰り広げられる「河内音頭」などが有名です。
現在は若い世代も参加しやすくイベント化した形式です。
丹波地域では日本遺産第1号にもなっている「デカンショ節」(歌詞は現在400番を超えています)に合わせて踊る「デカンショ祭」が有名です。
毎年8月15・16日に開催され日本一の大きさを誇る櫓を囲んで総踊りが行われます。
東大寺では万灯供養が行われます。

東部では傘を使う「しゃんしゃん傘踊り」の文化が根付いています。
海岸部では精霊船(しょうろうぶね)を流す風習があり、岩見地域や隠岐地域が特に盛んです。
お盆の代表格は「備中たかはし松山踊り」で数百年の歴史があり城下町全体が踊りの会場になります。
通常の盆踊りのほか、「因島水軍まつり」など地域によって大きな催しとなる行事もあります。
山間部では提灯を飾る地域もあります。
四国地方は「宗教行事」と「お盆時期に行われる夏祭り」が重なっている地域が多く、踊り文化がかなり強い地域です。
踊る阿呆に見る阿呆の掛け声で有名な「阿波踊り」は毎年8月12~15日頃に行われ、もともとは盆踊りが発展したものとされています。

地域ごとに盆踊り文化が中心で特に西讃地域では念仏踊りと雨乞い踊りの流れをくむ踊りが残っています。
盆踊りと灯篭行事が各地で開催されますが、「松山野球拳おどり」も有名です。
有名なよさこい祭りのほか、山間部では送り火なども現在に残っています。
北九州地域はかつての炭坑文化と結びついた「炭坑節」などの盆踊りが主流です。
精霊船・灯篭流しなどが有明海沿岸で見られます。

爆竹や鐘を鳴らしながら精霊船を引く「精霊流し」が有名です。
女性たちが頭上に金灯篭を載せて舞う「山鹿灯篭」が有名です。
8月開催で先祖供養よりも夏祭りに近い様相があります。
旧暦6月中心の灯篭祭りでお盆前後の祖先信仰とも結びつきがある「六月灯(ろくがつどう)」が有名です。
エイサーが有名で宮古島と同様三日間行われます。初日はウサギムン(お供え物)を用意してお迎えの準備をします。
中日は親族がムチスク(お仏壇のある宗家)に集まる日で親族は手土産を持って訪れます。最終日のウークイはご先祖様を囲んでウサンミ(御三味・重箱料理)を楽しんだあと、集まった皆でお見送りします。
クイチャー(輪になって踊る伝統舞)が中心でウンケー(迎え)・ナカヌヒー(中日)・ウークイ(送り)の三日間行われ、最終日の夜は集落ごとに踊りが行われる。
お盆の主役はアンガマで仮面をかぶった老人・老婆が家々を訪れる。
歌や問答、踊りをしながら先祖供養を行う。
旧暦に行われる豊年豊漁と先祖供養を祈願する伝統行事のムシャーマ。
朝からドラの音が響くとミルク(弥勒)様を先頭にミチサネー(仮装行列)が始まり、ミルクンタマ―・フサマラー(雨の神)・ブーブザー(道化)などが続きます。
そのほかニンブチャー(念仏踊り)、コンギ―(狂言)、ブドリ(舞踊)、民謡など様々な芸能が奉納され最後に獅子舞が演じられます。
八月踊りが有名で、数日かけてチヂン(太鼓)とともに唄者の掛け合いに合わせて輪になって踊ります。
日本各地のお盆は、同じテーマを抱えながらも南部離島のように様々なお迎え・見送りの違いで彩られています。
帰省や旅行の計画を立てるなら、ぜひ「どの催しを見るか」だけでなく、「その土地ではお盆をどう迎え、どう送り、どう語り継いでいるか」にも目を向けてみてください。現地で感じる景色の奥行きが、きっと旅の記憶を深くしてくれるはずです。
今回は西日本の様々なお盆について紹介させていただきました。
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