




皆さまは位牌と仏壇のことをご存じでしょうか?
言葉として聞いたことはある。なんとなく知っている。
など、ふんわりとしたイメージしかないという人がほとんどではないでしょうか?
今回のコラムでは、「位牌・仏壇」をテーマに意味合いや役割、どのようなものがあるのかなどをお話ししていきたいと思います。
なお、位牌の種類に関してはこちらのコラムに詳しく載っています。
よろしければ併せてごらんくださいませ。

著者|

京王メモリアル 葬祭ディレクター
私たちの生活のなかで、「位牌」や「仏壇」は一見「昔ながらのもの」と思われがちです。
しかし、そこには長い歴史の中で育まれてきた”家族をつなぐための知恵”が詰まっています。

私たちが大切な人を亡くしたとき、残された者はその人の面影を求め、ふとした瞬間に語りかけたくなるものです。日本の伝統文化の中で、その思いをそっと受け止めてきたのが「位牌」と「仏壇」です。現代では宗教観や生活スタイルが多様化し、形も習慣も変わりつつありますが、その根底にある “心のよりどころ” という役割は昔も今も変わりません。
大切なのは、形式にとらわれすぎず、故人を想う気持ちを自然に育てられる環境をつくることです。
| 位牌とは | 仏壇とは |
| 名前に宿る“祈り” | 家庭の中の“祈りの空間” |
位牌は、亡くなった方の戒名(法名)や俗名、没年月日などを記し、その人の魂を象徴するものです。
昔から「名前には魂が宿る」と考えられ、位牌はその象徴として仏壇に安置されてきました。
位牌には白木位牌・本位牌・札位牌など種類があり、地域や宗派で扱いはやや異なります。
葬儀の際に用いる白木位牌は “仮の位牌” で、四十九日を過ぎると漆塗りや唐木製の本位牌を作り、自宅の仏壇に安置するのが一般的です。
位牌を前にすると、そこには故人の姿が浮かび、心の中で自然と語りかけるようになります。位牌は単なる木片ではなく、家族の記憶を支える存在なのです。
また仏壇は、家の中に小さな寺院をつくるという考えから始まったものと言われています。
かつては金仏壇や唐木仏壇が主流でしたが、現代ではリビングに馴染む家具調仏壇や省スペースの上置き型なども増えています。
仏壇は、故人やご先祖さまをお迎えし、毎日の暮らしの中で手を合わせるための場所です。
特別な儀式の日だけでなく、朝の「おはよう」、夜の「今日もありがとう」といった、何気ない思いを届ける場所でもあります。
核家族化、住宅事情、宗教観の変化に伴い、位牌や仏壇の持ち方も柔軟になってきました。
形が変わっても「故人を思う気持ち」は同じです。大切なのは、家族にとって無理がなく、心が落ち着く “場所の持ち方” を見つけることです。
位牌に手を合わせ、仏壇の前で静かに過ごす時間は、忙しい日常から離れ、自分の心と向き合う時間でもあります。
| 供養に寄り添うみっつの“こころ” |
| 大切な人を忘れず |
| 感謝を思い出し |
| 今日を穏やかに生きるための気持ちを整える |
位牌や仏壇は、”用意しなければならない物”ではなく、むしろ家族の心に寄り添う、そのためのやわらかな支えといってもよい、大切な存在なのです。
位牌や仏壇は、故人を偲び、家族の心をつなぐための大切な存在です。
また、「特別な人だけのもの」ではなく、家族が安心して故人とつながるための拠り所です。
日々の小さな手合わせでも、故人を想う気持ちは必ず届きます。
形は時代とともに変わっても、その根底にある「供養する心」は変わりません。
これからもご家庭に合った方法で、無理なく、穏やかに手合わせる時間を大切にしていただければ幸いです。

今回のコラムを期に、今後も心を込めた供養の形を見つけていきましょう。
あなたの暮らしの中で、供養がやさしく寄り添う存在でありますように・・・
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