人生の最期を迎える準備、「終活」は自分自身だけでなく、パートナーや大切な人と共有しておくことが安心につながります。
特に、カップルや夫婦がお互いの希望を理解し、互いに備えることは、残される側の心の負担を大きく軽減します。
しかし、終活について話すのは簡単ではなく、誤解や不安を生むこともあります。
今回は、私たち-京王メモリアルスタッフ-がパートナーに伝えるべき希望や注意点についてご紹介します。

この記事は、京王メモリアル 厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査1級葬祭ディレクターが書いています。
京王メモリアルは、京王電鉄グループの葬儀社です。
私たちは「お客様の想い(真意)を汲み取ることに全力を尽くすこと」こそが寄り添うことであると考えています。
どのようにすれば、お客様のご要望を汲み取れるかを考え、悔いのないお時間をお過ごしいただけるようご提案をさせていただきます。
もしものときは京王メモリアルへ、ご相談ください。
1. 大切な人に伝えるべき終活の希望
∟1 自分の葬儀・お墓・供養方法の希望
- どのようなスタイルの葬儀を望むのか(家族葬や宗教儀式なし、自分の好きな音楽やテーマを取り入れるなど)
- お墓や納骨堂の希望(お墓の場所、散骨や樹木葬も含む)
- 供養や祭壇の希望(例えば、お墓参りの頻度や方法)
∟2 遺言書や財産の分配
- 遺言書の有無や内容(財産や思い出品の分配)
- 共有資産や重要な書類の場所や保管について
∟3 連絡先や連絡方法
- 緊急連絡先や連絡方法
- 葬儀や手続きの連絡先(信頼できる葬儀社や弁護士など)
∟4 施設やサービスの選び方
- パートナーの希望に沿った葬儀場や施設選び
- 介護や医療についての希望
- 延命治療の希望や人工呼吸器の有無 など
2. 伝えるときの注意点とポイント
∟1 お互いの気持ちを尊重し合う
- 話すときは、焦らず落ち着いて行う
- 相手の意見や感情を否定せず、理解しようと努める
∟2 頻繁に話すのではなく、タイミングを選ぶ
- 「いつか話そう」と考えていたことも、適切な時期や状況で話す
- 互いの気持ちに余裕があるときに、じっくり話すことが大切
∟3 書面に残す
- 口頭だけでなく、エンディングノートや遺言書に記録しておくと安心
- 具体的な希望や連絡先を書いておくことで、誤解やトラブルを防ぐ
∟4 定期的に見直す
- 人生や健康状況は変わるため、終活の内容も見直す習慣をつける
- 何か変更があった場合は、すぐに共有し合う
3.伝え合うことの大切さとその効果
お互いの希望や思いを伝え合うことは、信頼関係を深めるだけでなく、
いざというときにスムーズに対応できる安心感をもたらします。
また、これからの人生をお互いにとって「向き合う時間」として捉え、穏やかに話し合う場を持つことは、
夫婦やカップルの絆をより一層強めることにつながります。
おわりに
終活は、未来の安心のためだけでなく、お互いへの思いやりを深める貴重な時間です。
パートナーと希望を伝え合うことで、いつか迎える最期のときも、穏やかに過ごせる準備が整います。
焦らず、ゆっくりと話し合いの時間をもつことをおすすめいたします。
